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文献詳細

雑誌文献

臨床外科41巻2号

1986年02月発行

プラクティカル チューブオロジー・3

血液を逆流させない三方活栓やプラグの使い方—動脈カテーテルの手元側のシールの仕方

著者: 長谷川博1

所属機関: 1国立がんセンター外科

ページ範囲:P.227 - P.227

文献概要

 三方活栓でLuerロック付きのものがある(例トップ社製).これを用いてUro-Hepa液を流しながら活栓レバーを動脈カテーテル側に廻すのが動脈カテーテルの手元側のシールにはもつとも安全である.但し,三方活栓は「大きくて邪魔」というきらいがある.
 市販のプラグだけ(例 テルモ社製INJECTION PLUG)を動脈カテーテルにつけると,三方活栓よりもちいさくてすむが,余程注意しないと逆流の危険が大きい.理由はふたつ,気泡と針穴もれである.気泡はゴムキャップのかげに潜んでおり,見ようにも見えない.したがつて著者は注射筒につけた.26 1/2 Gの針をゴムキャップにきわめて浅く刺し、空を向けてUro-Hepa液を徐々に押し出して気泡の浮上に心掛けている.こうしてプラグの口までUro-Hepa液を盛り上がらせ,動脈カテーテルの針元にはめ込み,ピストンを押しながら針とキャップから抜去をすると逆流する余地がない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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