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文献詳細

雑誌文献

臨床外科41巻3号

1986年03月発行

特集 糖尿病合併患者の手術と管理

糖尿病患者の術前・術後管理—私はこうしている

著者: 大柳治正1 斉藤洋一1

所属機関: 1神戸大学医学部第1外科

ページ範囲:P.299 - P.304

文献概要

 一般的な糖尿病患者の術前には,糖負荷試験による血糖管理の状態と,血管病変を主とする合併症の把握が大切である.コントロールの必要な時は,投与カロリーを下げるのではなく,糖質も投与しながらレギュラーインスリン注射を行い,1日尿糖10g以内に管理する.術後も頻回に血糖・尿糖,尿比重や滲透圧を測定し,糖質投与量もあまり減らさず,レギュラーインスリンで管理する.TPNも糖質の併用や脂肪乳剤使用を考えながら積極的に行う.ケトアシドーシスや高滲透圧性非ケトン性昏睡の時は,それぞれの病態に応じたインスリン投与とともに,等張性生食投与を中心とする脱水の管理が大切であり,ケトアシドーシスの時はそれにグルコース投与を考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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