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特集 糖尿病合併患者の手術と管理
文献概要
手術侵襲により糖質代謝は大きく影響を受け,糖尿病患者の麻酔管理はketo—acidosisやangiopathyの合併症を予防する点でも重要である.頻回に血糖尿ケトン体,電解質をチェックし,血糖値<250mg/dl,尿ケトン体陰性,正常範囲の電解質となるように,インフュージョンポンプによるインスリン持続注入とグルコース輸液を行い,糖質の代謝されやすい状態をつくる.手術前後を通じて血糖値を急激に変動させないこと,麻酔の導入・維持をスムーズに行うこと,術後管理について主治医に申し送ることが大切である.各施設に合つた糖尿病の術中管理のプロトコール作成が望ましい.
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