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文献詳細

雑誌文献

臨床外科41巻3号

1986年03月発行

臨床研究

十二指腸潰瘍に対する選択的近位迷走神経切離術の評価

著者: 板東隆文1 豊島宏1

所属機関: 1日赤医療センター消化器外科

ページ範囲:P.349 - P.354

文献概要

はじめに
 選択的近位迷走神経切離術(以下SPV)は機能的にも形態的にも魅力的な臓器温存術式でHolle1)が臨床応用を始めてから既に25年が経過し,prospective studyによる遠隔成績が多数報告されているが,その評価は欧州と米国と日本では著しく異なつている.最近の全国集計2)をみても,本邦では他の術式と比較して再発率が高いことから,SPVは十二指腸潰瘍に対する標準術式として確立していないのが現状といえる.そこで,non—randomized retrospective studyであるが,当科における最長13年,最短2年の術後遠隔成績をもとに迷切術,特にSPVの現時点での評価を検討した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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