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臨床報告
縦隔に発生したyolk sac tumorの1例
著者: 林正修1 鈴木正臣1 鈴木幾夫1 高橋一郎1 佐々木信義2 水野武郎2
所属機関: 1豊橋市立桜ケ岡病院外科 2名古屋市立大学医学部第2外科
ページ範囲:P.359 - P.363
文献購入ページに移動Yolk sac tumorはTeilum1)により提唱された,悪性度の高い,胚細胞由来の腫瘍である.主として性腺部に好発するが,性腺外でも仙尾部,後腹膜,縦隔など正中線に近い部位に発生し,また血清α—fetoprotein(AFP)が異常高値を示す特徴を有する.
今回,われわれは縦隔に発生し,病勢の経過とともに血清AFP値の動向を追跡できたyolk sac tumorの1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.
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