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文献詳細

雑誌文献

臨床外科41巻3号

1986年03月発行

臨床報告

Cantrell症候群の1例

著者: 吉田節朗1 加藤哲夫1 蛇口達造1 半田真一1 萱場広之1 小山研二1

所属機関: 1秋田大学医学部第1外科

ページ範囲:P.365 - P.368

文献概要

はじめに
 Cantrell症候群は,1958年Cantrellら1)により報告された胸腹壁形成不全で,臍帯ヘルニア,胸骨下部欠損,横隔膜部分欠損,心膜部分欠損および何らかの心奇形を伴う奇形群である.その後Duhamel2)はCantrell症候群の成立過程に関し,胎生学的解釈を試み,胎生3〜4週頃に腹壁発生の原基として生ずる4枚の皺壁のうち頭側皺壁の形成不全により,これら一連の胸腹部発生異常は説明可能とした.
 本症候群は比較的稀であり,1982年の山本3)の集計によると,本邦例は30例に過ぎない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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