文献詳細
文献概要
臨床報告
肝部下大静脈閉塞症の1治験例
著者: 丸橋和弘1 高田泰次1 森本秀樹1 秋田利明1 小林彰1 加藤佳典1 千葉幸夫1 石原浩1 谷川允彦1 村岡隆介1
所属機関: 1福井医科大学医学部第2外科
ページ範囲:P.377 - P.382
文献購入ページに移動肝部下大静脈閉塞症とBudd-Chiari症候群は同義語として用いられているが,本来BuddとChiariの報告したものとは病理学的に区別するべきものであろう.本邦で報告されているもののほとんどは肝静脈閉塞を何らかの形で伴つている下大静脈閉塞であり,欧米のそれらとは趣を異にする.今回,われわれは胆石症を合併した経過の長い肝部下大静脈閉塞症に人工血管による下大静脈—右房(IVC-RA) bypass手術を施行した1例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する.
掲載誌情報