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文献詳細

雑誌文献

臨床外科41巻4号

1986年04月発行

特集 食道癌手術手技上のポイント

食道再建法のコツ—結腸を用いて

著者: 唐木芳昭1 真保俊1 坂本隆1 宗像周二1 山田明1 島崎邦彦1 小田切治世1 穂苅市郎1 加藤博1 田沢賢次1 伊藤博1 藤巻雅夫1

所属機関: 1富山医科薬科大学医学部第2外科

ページ範囲:P.423 - P.427

文献概要

 左結腸動静脈を血管茎とする有茎横行結腸挙上による胸部食道再建法について述べた.
 本術式を実施するにあたつての要点は以下のごとくである.1)結腸の長さの測定は結腸自身の長さによらないで,辺縁血管の長さを測定する.2)中結腸動静脈および口側切離線の辺縁動静脈は,結紮切離する前にまずブルドック鉗子で血行を遮断して,左結腸動脈からのcolonic segmentへの血行が十分にあることを確認する.3)結腸は胸骨後経路で挙上するが,たるんだり不自然に屈曲しないようにする.4)結腸胃吻合予定の結腸切離は,直動脈を2本ぐらい切離するだけで切離する.5)頸部食道結腸吻合は端々吻合で,断端層別2層縫合とする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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