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文献詳細

雑誌文献

臨床外科41巻4号

1986年04月発行

臨床研究

胆管狭窄を伴つた肝内結石症に対するバルーン胆管形成術

著者: 安藤久實1 伊藤喬廣1 原春久2 西村美知子2 江間幸雄3 小林武彦4

所属機関: 1名古屋大学医学部附属病院分院外科 2協立病院外科 3協立病院内科 4小林記念病院

ページ範囲:P.475 - P.479

文献概要

はじめに
 肝内胆管枝の狭窄を伴う肝内結石症(以下本症)では,狭窄を残存させたままにしておくと,結石の再発や胆管炎などが生じる危険性があるので,結石のみならず狭窄の除去をも行う必要がある.そのため,本症に対する治療法としては狭窄の存在する肝葉の切除が行われる場合が多い.しかし,狭窄が両葉に存在する例や一般状態の不良な例では肝切除が困難な場合も多く,また,本症が良性疾患であることを鑑みれば,より侵襲の少ない治療法がとられるべきであり,肝切除は最後の治療手段であるべきと老える.われわれの施行したバルーンカテーテルによる肝内胆管狭窄部の拡張術は,本症に対する安全容易な治療法と考えられるので,その方法について報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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