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臨床研究
胸郭出口症候群の5治験例
著者: 山下広高1 赤坂秀司1 岩川和秀1 大西克幸1 曽我部仁史1 大串直太1 岩橋寛治1 恒川謙吾1
所属機関: 1愛媛大学医学部第1外科
ページ範囲:P.481 - P.484
文献購入ページに移動上腕神経叢と鎖骨下動静脈が胸郭出口部の解剖学的変形(頸肋,前斜角筋,肋鎖間隙)により圧迫を受け,感覚麻痺,疼痛,易疲労性等の症状を示す症候群は種々の疾患名で報告されてきたが,Peet1)らによりThoracic outlet Syndrome(以下TOSと略す)として一括された.1966年Roos2)らは,経腋窩的到達法による第一肋骨切除術により,特に合併症もなく93%の症状の改善率をみたと報告している.今回我々は種々の検査にてTOSと診断され,経腋窩的第一肋骨切除術により著明な改善をみた5症例を経験したので報告する.
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