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文献詳細

雑誌文献

臨床外科41巻4号

1986年04月発行

文献概要

臨床研究

胸郭出口症候群の5治験例

著者: 山下広高1 赤坂秀司1 岩川和秀1 大西克幸1 曽我部仁史1 大串直太1 岩橋寛治1 恒川謙吾1

所属機関: 1愛媛大学医学部第1外科

ページ範囲:P.481 - P.484

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はじめに
 上腕神経叢と鎖骨下動静脈が胸郭出口部の解剖学的変形(頸肋,前斜角筋,肋鎖間隙)により圧迫を受け,感覚麻痺,疼痛,易疲労性等の症状を示す症候群は種々の疾患名で報告されてきたが,Peet1)らによりThoracic outlet Syndrome(以下TOSと略す)として一括された.1966年Roos2)らは,経腋窩的到達法による第一肋骨切除術により,特に合併症もなく93%の症状の改善率をみたと報告している.今回我々は種々の検査にてTOSと診断され,経腋窩的第一肋骨切除術により著明な改善をみた5症例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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