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文献詳細

雑誌文献

臨床外科41巻4号

1986年04月発行

臨床報告

食道癌切除後に発生した乳糜胸の1治験例

著者: 渡辺明彦1 中谷勝紀1 宮城信行1 酒本和則1 杉崎俊照1 白鳥常男1

所属機関: 1奈良県立医科大学第1外科

ページ範囲:P.509 - P.512

文献概要

はじめに
 従来外科手術に起因する乳糜胸はごくまれであつたが,1960年代より,大血管,肺,縦隔,食道などの胸部外科手術の増加に伴つて本邦,欧米ともに報告例が増加してきた.診断,治療法の進歩により従来高かつた死亡率もかなり改善されるようになつたが依然として治療に難渋する症例もみられる.
 今回われわれは食道癌切除後に発生した両側の乳糜胸に対してOK−432及びtetracycline系抗生剤DOXYの胸腔内注入ならびに放射線照射による癒着療法にて治癒し得た症例を経験したので文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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