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文献詳細

雑誌文献

臨床外科41巻5号

1986年05月発行

文献概要

特集 甲状腺癌の診断と治療

術式,治療法をどうするか—私はこうしている—悪性リンパ腫

著者: 佐々木純1 多田隆士1 西成忍1 森昌造1

所属機関: 1岩手医科大学第1外科

ページ範囲:P.599 - P.606

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 甲状腺悪性リンパ腫の治療法は未だ確立されていない.自験例3例を挙げ,甲状腺悪性リンパ腫は手術すべきか,あるいは放射線照射の方が良いか,化学療法はいかなる場合に用いるべきか,迷うことが多いことを示した.
 そこで文献的に,これまで本邦で報告で報告された本症症例中,治療後2年以上経過を追跡し得た92例を,手術,放射線照射,化学療法などの各治療群に分類し,各群の生存期間を比較してみた.その結果,手術したのち放射線照射を加えた群が最も良い成績を示し,手術せず放射線照射や化学療法のみにたよつた群は成績が悪いことがわかつた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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