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文献詳細

雑誌文献

臨床外科41巻5号

1986年05月発行

文献概要

画像診断 What sign?・36

Collarbutton Ulcer

著者: 佐藤豊1

所属機関: 1聖マリアンナ医科大学放射線科

ページ範囲:P.623 - P.623

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 急性期の潰瘍性大腸炎の際にみられる所見であるが,本症に特異的なものでなく,大腸クローン病,虚血性腸炎,アメーバ赤痢などでもみられる.初期の潰瘍性大腸炎ではLieberkuhn氏窩のcrypt abscessが注腸像で結腸辺縁のserrationあるいはspiculationとしてみられるが,粘膜の脱落と粘膜下への進展により潰瘍底がフラスコ状に広がったcollarbutton ulcerが生ずる(図1).さらに潰瘍面が広範囲になると,潰瘍と潰瘍の間の浮腫をおこした粘膜が,注腸像で陰影欠損として描出され,pseudopolypの像を呈する(図2),また図2に示されるごとく,個々のcrypt abscessが粘膜下疎性結合織の中を結腸長軸方向に連続することにより粘膜が一部遊離して,結腸辺縁が二重に観察されることがあり,dou—ble wall signと称される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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