文献詳細
文献概要
特集 外科患者・薬物療法マニュアル Ⅳ.併存疾患をもつ外科患者の薬物療法 5.消化器系
盲管症候群
著者: 大原毅1 倉本秋1 伊原治1
所属機関: 1東京大学医学部第3外科
ページ範囲:P.820 - P.821
文献購入ページに移動1)盲管症候群の本態は腸内細菌異常増殖症候群(bacterial overgrowth syndrome)であり,大球性貧血や脂肪便などの主徴で知られている.その原疾患を表に示した.ここではblind loopとblind pouch(図)を有する狭義の盲管症候群を主体に述べる.
2)blind loop症例では吸収不全,栄養障害が起こりやすい.一方,blind pouch症例では吸収不全は比較的少なく,腹痛・腹部膨満などの腹部症状が多く,潰瘍・出血・穿孔を起こすこともある.
掲載誌情報