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文献詳細

雑誌文献

臨床外科41巻6号

1986年06月発行

特集 外科患者・薬物療法マニュアル

Ⅳ.併存疾患をもつ外科患者の薬物療法 8.血液疾患

血友病および類縁疾患

著者: 山口潜1

所属機関: 1虎の門病院血液科

ページ範囲:P.868 - P.869

文献概要

血友病
 先天性血液凝固異常症として最も代表的なものは第Ⅷ因子欠乏症(血友病A)と第Ⅸ因子欠乏症(血友病B)で,いずれも伴性劣性遺伝形式によつて伝承される.
 これらの血友病患者は血中因子濃度が極端に低下していても出血症状が顕著でない場合には凝固因子の継続補充は行わない.最近は血友病患者の自己注射が保険適応になったため,過剰投与が行われている場合があり,連日投与による悪影響の発現の可能性もよく患者に知らしめる必要がある.第Ⅷ因子・第Ⅸ因子の半減期は,それぞれ半日ないし1日であるが,手術などで血中凝固因子レベルを正常かまたはこれに近くまで上昇させるためには,1日1〜2回の補充療法が必要となる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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