文献詳細
特集 外科患者・薬物療法マニュアル
Ⅳ.併存疾患をもつ外科患者の薬物療法 11.代謝・栄養障害
文献概要
糖尿病
糖尿病(DM=Diabetes Mellitus)はインスリンの絶対的あるいは相対的不足に基づく代謝異常である.インスリンはすべての代謝において中心となるホルモンであり,その不足は高血糖,さらには糖尿病性昏睡などの血糖異常をきたすだけでなく,栄養代謝の障害により創像治癒遅延や感染に対する免疫能低下などをきたす.また,長期に糖尿病に罹患している例では血管性病変,神経性病変を合併している場合も多い.このことは臓器の機能障害を伴うことだけでなく,血管性病変の進行は消化管吻合部の縫合不全の要因となることも知られており,手術法の選択,術後管理にも大きく関与してくる.
糖尿病(DM=Diabetes Mellitus)はインスリンの絶対的あるいは相対的不足に基づく代謝異常である.インスリンはすべての代謝において中心となるホルモンであり,その不足は高血糖,さらには糖尿病性昏睡などの血糖異常をきたすだけでなく,栄養代謝の障害により創像治癒遅延や感染に対する免疫能低下などをきたす.また,長期に糖尿病に罹患している例では血管性病変,神経性病変を合併している場合も多い.このことは臓器の機能障害を伴うことだけでなく,血管性病変の進行は消化管吻合部の縫合不全の要因となることも知られており,手術法の選択,術後管理にも大きく関与してくる.
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