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文献詳細

雑誌文献

臨床外科41巻6号

1986年06月発行

特集 外科患者・薬物療法マニュアル

Ⅴ.注意すべき状態の患者の薬物投与

アルコール依存症患者

著者: 石井裕正1 重田洋介1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部内科

ページ範囲:P.940 - P.941

文献概要

□基本事項
1)アルコールは,肝ミクロソーム薬物代謝系に影響  し,長期大量飲酒で酵素誘導現象を生じ,薬物代  謝の亢進または遅延が起こり薬効に影響をおよぼ  す.
2)患者の血中にアルコールが証明される時期と,「し  らふ」の時期とではその薬物代謝能に差がある.  すなわち,血中にアルコールが存在するときには  薬物の代謝が遅延し,常習飲酒家が「しらふ」で  血中にアルコールが存在しない時には代謝が亢進  する1).この事をよく確認して薬剤の投与量を決  定する必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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