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文献詳細

雑誌文献

臨床外科41巻8号

1986年07月発行

特集 重症患者の輸液・栄養

膵切除術後の輸液・栄養

著者: 藤田秀春1 桐山正人1 高野直樹1 八木雅夫1 小西一朗1 竹下八洲男1 永川宅和1 宮崎逸夫1

所属機関: 1金沢大学医学部第2外科

ページ範囲:P.1145 - P.1150

文献概要

 膵切除のうちでも,広範なリンパ節郭清,神経叢切除,血管合併切除を伴ういわゆる拡大手術では,術後集中的な管理が要求される.早期からの適切な高カロリー輸液と血漿製剤の併用が,異化の抑制と低蛋白血症の改善,循環動態の安定のために有用である.経口摂取に移行する前に経腸栄養を行うことによつて,高カロリー輸液期間の短縮,経口栄養移行後の栄養状態の低下防止が可能である.退院後は持続する消化吸収障害のため,栄養不良状態を引き起こすことが多いので,きめ細かい観察が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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