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文献詳細

雑誌文献

臨床外科41巻8号

1986年07月発行

文献概要

臨床報告

急性門脈血栓症の1症例

著者: 村田宣夫1 杉山明徳1 小林国力1 南智仁1 増子宣雄1 佐藤富良1 小野寺時夫1 矢沢知海1 水口国雄2

所属機関: 1東京都立府中病院外科 2東京都立府中病院病理

ページ範囲:P.1211 - P.1215

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はじめに
 門脈完全閉塞が急性に生じた場合,劇的に全身状態の悪化を招き,ショックに陥る1).緊急の救命手段が講じられねばならないが,その診断・治療は極めて困難である.
 著者らは扁桃腺炎で感染が始まり,化膿性門脈炎を経て急性門脈閉塞症に至つたと考えられる症例を経験した.本症例で急性門脈閉塞症の促進因子として肝硬変症が認められているが,さらに糖尿病,ヘモクロマトージス等も認められた.症例の大要を記すとともに,最近の諸家の報告を基とした文献的考察を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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