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文献詳細

雑誌文献

臨床外科41巻9号

1986年08月発行

特集 悪性腫瘍を疑うX線像

膵癌を疑うX線像

著者: 高木国夫1 大橋計彦2 竹腰隆男2 丸山雅一2

所属機関: 1癌研究会付属病院外科 2癌研究会付属病院内科

ページ範囲:P.1269 - P.1279

文献概要

 日常もつとも多く用いられる胃X線検査から,膵癌を疑うX線所見についてのべた.胃と膵との密接な関連から,膵の変化が胃体部小彎及び大彎側に,胃外性圧排像として表現される.この所見は,正面像でとらえにくく,第一斜位で胃体部小彎側に第二斜位で胃体部大彎側にみとめることが出来,この所見は膵体部癌のみでなく,膵頭部癌においても癌による膵体尾部の随伴性膵炎によりみとめられることに注目したい.かかる所見に対して超音波検査とともにERCPにより膵内の異常を見出し,血管造影とCTで癌の診断と共に周囲臓器への浸潤を精査することにより,膵癌をより早く発見することが可能になるであろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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