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文献詳細

雑誌文献

臨床外科42巻1号

1987年01月発行

文献概要

特集 今日の肺癌治療 '87

肺癌に対する拡大手術の現況—リンパ節郭清の立場から

著者: 広野達彦1 小池輝明1 山口明1 滝沢恒世1 大和靖1 相馬孝博1 古谷克雄1 江口昭治1

所属機関: 1新潟大学医学部第2外科

ページ範囲:P.25 - P.29

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 リンパ節転移に対する拡大手術の現況を,胸骨正中切開による左肺癌の縦隔リンパ節郭清例,および斜角筋リンパ節転移陽性例について検討し述べた.胸骨正中切開による郭清リンパ節転移陽性例は8例(34.8%)で,長期生存は術後3年9ヵ月生存中の1例のみであつた.斜角筋リンパ節転移陽性例に対する手術は,非手術例とくらべ良好な成績は得られなかつた.通常の郭清範囲をこえた部位へのリンパ節転移に対する拡大手術の意義はあまり期待しえない現況である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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