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文献詳細

雑誌文献

臨床外科42巻1号

1987年01月発行

文献概要

特集 今日の肺癌治療 '87

Adjuvant Surgeryの現況

著者: 大田満夫1 原信之1 一瀬幸人1 本広昭1 竹尾貞徳1 三宅純1 田中希代子1 大津康裕1 緒方充彦1 近藤宏二1 馬場郁子1

所属機関: 1国立病院九州がんセンター呼吸器部

ページ範囲:P.47 - P.51

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 肺小細胞癌治療の主役は多剤併用化学療法で,50%のCRが得られるようになつた.しかし胸腔内再発がもつとも多く,この局所再発の防止には,肺切除術がもつとも有効で,切除例での局所再発は35.3%と低かつた.このため,adjuvant surgeryの成果が期待された.しかし,われわれおよび諸家の報告より.現在の化学療法の力では,遠隔転移再発の壁は厚く,adjuvant surgeryの適応は肺小細胞癌のⅠ・Ⅱ期例までであり,N2例にはないと考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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