icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科42巻1号

1987年01月発行

文献概要

外科医の工夫

開放療法による陥入爪の手術治療

著者: 米田敬1 中島龍夫1 沢田幸正1 吉村陽子1 加藤一1 中西雄二1 榊原章洋1

所属機関: 1藤田学園保健衛生大学形成外科

ページ範囲:P.97 - P.100

文献購入ページに移動
はじめに
 陥入爪は爪縁の炎症により爪が皮下にくいこむ疾患であり,一時的には抜爪や爪切りなどで症状を軽快させることはできるが,変形した爪の発育に対する根本的な手術治療が行われないかぎり,再び同様な症状を起こすことが多い.そのため.陥入爪の根治術としては,従来,labiomatriectomyを基本とした種々の変法が行われ.それなりに良好な手術成績が報告されている1-7).しかし,爪縁と爪を直接縫合する方法では,術後創内に血腫を形成する恐れがあり.疼痛が強く,長期間の安静を必要とする.また,閉鎖療法であるため.感染を起こしている場合には炎症がおさまるまで手術を延期する必要があつた.我々は,このようなlabiomatriectomyの欠点を改良するため,創の縫合を行わず閉鎖創のままで治療を行う開放療法を考案し.これまで,過去3年間に123症例に対して治療を行つてきたが,良好な結果を得ているので,術式とともに手術成績について報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら