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文献詳細

雑誌文献

臨床外科42巻10号

1987年09月発行

特集 癌術後follow upと再発時の対策

胃癌

著者: 中島聰總1 大田恵一朗1 東郷実元1 西満正1

所属機関: 1癌研究会附属病院外科

ページ範囲:P.1509 - P.1513

文献概要

はじめに
 癌の再発または再燃に対する有効な治療法がない時代には,術後患者のfollow upもあまり大き臨床的意義を持つとは思われなかつた.しかし最近は胃癌の再発症例でも種々の集学治療によつて再発後1年以上の生存は稀ではなくなり,適切な後術follow upはきわめて重要である.すなわち,再発治療の成績の良非が再発部位のlocal controlの可否にかかつている場合が多いことを考えるとき1),再発の早期発見が重要な意義を持つ.再発の早期発見のためには患者の来院の頻度も重要であるが,さらに初回手術時の癌の特性や進展の程度などから,再発部位や経路を想定して,効率的な検診を行う必要がある.ここでは胃癌の再発の種類と頻度,再発時期について検討し,これらの結果を反映したfollow upの方法と再発治療の方針について考察してみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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