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特集 Interventional Radiologyの現況 EDITORIAL
外科に密着したSubspeciality—Interventional Angiographyの展望
著者: 阿部令彦1
所属機関: 1慶応大学医学部外科
ページ範囲:P.1597 - P.1599
文献購入ページに移動 Interventional angiographyとは,治療的血管造影という概念を表わす臨床的用語である.この名称は,Margulis1)が1967年に放射線診断技術の治療への応用を総称して,interventional radiolo-gyと命名したことに由来するとされている.In-terventional radiologyは,interventional an-giographyおよびnon-vascular interventional radiologyに大別され,non-vascular interven-tional radiologyとしては,手術による組織内照射が行われている.これに対しinterventional angiographyとは,血管造影という診断技術を応用した疾患の治療と解釈すべきである.日本語の適訳はない.
本法は,カテーテルを自由に操作して目的とする血管分枝の末梢までカテーテルの先端を挿入する超選択的カテーテル操作が確立されたことで可能となった.血管を通じて病変部へ近接させたカテーテルから造影剤を注入することにより血管造影像の精度は著しく向上したが,同時に,挿入されたカテーテルを通して病巣の治療を行うことが可能となり,interventional angiographyと呼ばれる新しい治療領域が確立されるに至つたのである.
本法は,カテーテルを自由に操作して目的とする血管分枝の末梢までカテーテルの先端を挿入する超選択的カテーテル操作が確立されたことで可能となった.血管を通じて病変部へ近接させたカテーテルから造影剤を注入することにより血管造影像の精度は著しく向上したが,同時に,挿入されたカテーテルを通して病巣の治療を行うことが可能となり,interventional angiographyと呼ばれる新しい治療領域が確立されるに至つたのである.
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