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文献詳細

雑誌文献

臨床外科42巻11号

1987年10月発行

文献概要

特集 Interventional Radiologyの現況

腎動脈・末梢血管狭窄

著者: 上山武史1

所属機関: 1富山医科薬科大学医学部第1外科

ページ範囲:P.1677 - P.1682

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 腎動脈,下肢動脈に対する経管的血管拡張術(transluminal angioplasty, TLA)の経験を述べた.腎動脈狭窄では線維筋異形成9例中2例で行い,完全に拡張しえた.動脈硬化性では7動脈中5動脈に成功したが,本法では腎動脈狭窄を伴つた高血圧患者,腎機能が低下しつつある患者などに対するTLAの意味が興味あり,今後の問題である.
 下肢動脈に対するTLAは完全血行再建を目標とする血行再建手術に附随した施行とriskの高い症例に対する救肢法として施行されているが,血行再建手術に比し長期成績が劣るため施行が激減している.以前の施行法にも問題があり,今後注意すべき点なども考慮した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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