文献詳細
臨床報告
肝部下大静脈膜様閉塞症に対するバルーンカテーテルによる裂開術の1経験
著者: 浦口憲一郎1 山名一有1 木下寿彦1 名嘉真透1 平田義博1 明石英俊1 大庭聡1 久能俊昭1 大石喜六1
所属機関: 1久留米大学医学部第2外科
ページ範囲:P.1729 - P.1733
文献概要
肝部下大静脈閉塞症に対する外科的治療法は直視下手術とバイパス手術が主なものであるが,血栓のみられない膜様閉塞に対しては経静脈性膜様部裂開術が行われているのが散見される.最近われわれは経皮経静脈的にBrockenbrough法1)を応用し,2cm径の食道拡張用バルーンカテーテルを用い,十分な拡張が得られ,3年経過した現在良好に経過している1例を経験したので,若干の考察を加え報告する.
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