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文献詳細

雑誌文献

臨床外科42巻12号

1987年11月発行

文献概要

特集 胆石症—最近の話題

肝内結石症—各種治療法の問題点と現在の合意点

著者: 山本賢輔1 土屋涼一1

所属機関: 1長崎大学医学部第2外科

ページ範囲:P.1761 - P.1768

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 肝内結石症には外科手術,胆道内視鏡,胆石溶解剤の3種類の治療方法がある.従来より治療は手術を基本に行い,遺残胆石に胆道内視鏡や溶解療法で対処してきた.手術の中でも肝切除術は最も根治的な術式であるが,適応例が限られる.肝切除非適応例では手術的切石と胆管ドレナージ術が行われるが,遺残や再発に備えて術後の切石ルートを確保する方法が盛んになつてきた.内視鏡的切石術は単に術後療法としてではなく,内視鏡のみでの単独治療法も実施されている.溶解療法は未だ補助的療法であるが今後の研究がまたれる.肝内結石症の各治療法の利点と問題点を述べ,合意点を考察した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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