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文献詳細

雑誌文献

臨床外科42巻12号

1987年11月発行

臨床研究

高齢者膵頭十二指腸切除例の検討

著者: 萱原正都1 永川宅和1 上田順彦1 秋山高儀1 神野正博1 太田哲生1 上野桂一1 小西一朗1 宮崎逸夫1

所属機関: 1金沢大学医学部第2外科

ページ範囲:P.1827 - P.1831

文献概要

はじめに
 平均寿命の延長に伴い高齢者の膵胆道系悪性腫瘍手術症例に遭遇する機会が増加しつつある,膵胆道系悪性腫瘍に対する根治術としては(拡大)膵頭十二指腸切除術1)(以下PD)が行われることが多く,その手術侵襲は他の領域の手術術式に比べると過大といえる.最近では,術前術後管理の向上によりPDの適応範囲が広がりつつあるが,高齢者においては各種臓器の機能低下や手術侵襲に対する代償機能の減弱がみられ,高齢者のPD適応には慎重を要することが多い.
 そこで,今回教室で経験した膵胆道系悪性腫瘍PD症例を70歳以上の高齢者と70歳未満の非高齢者に分け,術前諸検査,術後合併症などを各々比較し,高齢者におけるPDの適応およびPD適応時の留意点について検討したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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