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臨床研究
腹壁瘢痕ヘルニアの臨床病態像と治療法について
著者: 金光泰石1 山本貞博1 小池明彦1 成瀬隆吉1 加藤健一1 小島卓1 鈴村和義1 松本幸三1 三枝純一1
所属機関: 1愛知医科大学第1外科
ページ範囲:P.1833 - P.1839
文献購入ページに移動腹壁瘢痕ヘルニアは従来本邦では稀とされてきたが,最近本邦における著しい欧米化生活を始め,肥満傾向や高齢者に対する手術の増加により,その発生頻度が増加し,また治療に難渋する巨大瘢痕ヘルニアに遭遇する機会も多くなつてきた.
本症に対する治療法は発生頻度の高い欧米において種種の根治術1-3)が考案されてきたが,その発生要因4)やヘルニア門の多彩性から,すべてを満足し得る画一的な手術術式はなく,その適切な治療法をめぐり種々の議論が展開されている.
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