文献詳細
特集 外科的感染症と抗生物質の選択
文献概要
過去1年半の間に15種の新しい化学療法剤が発売となつた.特に注目されるのは,特異な化学構造と抗菌スペクトラムを有するカルバペネム(imipenem),モノバクタム(aztreonam)や,βラクタマーゼ阻害剤のsulbactamの登場である.また,第3世代セフェムにも半減期の極めて長いceftriaxone,抗緑膿菌作用の優れたceftazidime,in vivo効果の優れるcefpimizole,黄色ブ菌にも良好なMICを有するcefzonam,特異な抗菌作用機序を有するcefminoxなど,特徴のあるものが多い,さらに,経口用のペニシリン,セフェム,マクロライド,新キノロンにも改良の加えられたものが臨床応用されている.
掲載誌情報