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文献詳細

雑誌文献

臨床外科42巻13号

1987年12月発行

特集 外科的感染症と抗生物質の選択

胸部外科手術における重症肺合併症の検討

著者: 半田政志1 藤村重文1 仲田祐1

所属機関: 1東北大学抗酸菌病研究所外科

ページ範囲:P.1937 - P.1945

文献概要

 東北大学抗酸菌病研究所外科において,1981年1月から1986年12月までに行われた手術1,262例の中から,重篤な肺合併症を生じた17例を対象として,その背景因子,治療,予防対策について考察した,術前肺機能検査成績では,明らかな閉塞性障害が認められ,MVV,▽50,▽25の値が術後肺合併症の予知因子となることが再確認された.喀痰細菌検査では術前と術直後の起菌炎が一致しない症例が多く,術前頻回の検査はもちろんのこと,摘出標本からの培養も考慮にいれた術中からのきめ細かな検索の必要性が痛感された,抗生剤の選択は,起炎菌の同定を基本とし,術直後から抗菌スペクトルの広い抗生剤を2剤以上併用することが望ましいと考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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