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文献詳細

雑誌文献

臨床外科42巻13号

1987年12月発行

Caseに学ぶ 一般外科医のための血管外科応用手技・7

縦隔腫瘍と上大静脈移植

著者: 橋本正人1 田辺達三1

所属機関: 1北海道大学医学部第2外科

ページ範囲:P.1977 - P.1981

文献概要

はじめに
 上大静脈に浸潤し,その切除再建を必要とする縦隔腫瘍はほとんどが胸腺原発でその大部分は胸腺腫である.上大静脈症候群の原因疾患中,最も多いのは肺癌で,縦隔腫瘍がこれに続くが,肺癌ではこのような場合手術適応とならない症例が多いのに対し,胸腺腫では遠隔転移が少なく,進行例でも局所切除,放射線治療の併用によつて長期生存が得られるため,上大静脈切除再建を含めて積極的に手術が施行されている.
 上大静脈浸潤のある悪性胸腺腫の1手術例を呈示し,上大静脈再建を中心に手術手技上の問題点について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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