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文献詳細

雑誌文献

臨床外科42巻2号

1987年02月発行

文献概要

臨床研究

血液透析患者の重複癌

著者: 船木治雄1 磯本徹1 大田早苗1 広瀬脩二1 保坂茂1 須藤睦雄2 遠藤純子2

所属機関: 1国立王子病院外科 2国立王子病院内科

ページ範囲:P.239 - P.244

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はじめに
 重複癌に関する論文は,いままでに実に数多くみられる,論文によつてその対象が臨床例であつたり,剖検例であつたりいろいろであるが,統計的なものをテーマにしたものが多く,重複癌発生の原因を主題にした論文は少ない.
 われわれが経験した24例の重複癌患者の中に3例の血液透析患者が含まれており,この3例は血液透析中癌に罹患して手術した患者9例の中の3例で,その割合は33%となる.一般に癌手術患者の中での重複癌の占める割合は3%前後とされているので,血液透析中の担癌患者における重複癌の頻度は,一般の人に比べて約10倍の高頻度ということになる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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