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臨床報告
35年経過した外傷性腋窩動静脈瘻
著者: 田村進1 小山信弥1 伊東信行1 吉原克則1 徳弘圭一1 小松寿1
所属機関: 1東邦大学医学部第一外科
ページ範囲:P.245 - P.248
文献購入ページに移動外傷性動静脈瘻は通常,爆創や刺創などにより動脈および近位の静脈を損傷した場合発生し,この短絡路を通つて動脈血が直接静脈内に流入するため,そのshunt量によつては,循環動態に及ぼす影響は少なくないと思われる1).本邦においては治安上このような穿通性外傷が少なく,とくに受傷後長期間経過した症例はごく稀である.
今回われわれは,35年経過した外傷性動静脈瘻を経験したので若干の考察を加え報告する.
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