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臨床報告
術後6年以上生存し続けているCholangiocellular carcinomaの1手術症例—日本における最長生存例
著者: 船木治雄1 広瀬脩二1 大田早苗1 磯本徹1 保坂茂1
所属機関: 1国立王子病院外科
ページ範囲:P.249 - P.253
文献購入ページに移動肝の原発性悪性腫瘍に対して,近年盛んに肝切除術が行われるようになり,hepatocellular carcinomaに対する肝切除の成績では,かなり著しい改善がみられている.しかしcholangiocellular carcinomaに対する肝切除の成績は極めてわるく,Rockwell2)の左外側区域切除後7年の生存という報告が最長生存の記録であり,日本ではKawarada6)の右3区域切除後4年1ヵ月生存という報告があるのみで,主だ5年を越えた生存例の報告はみられていない.
われわれはcholangiocellular carcinomaに対して左外側区域切除のあと6年8ヵ月を経過して未だに全く再発の徴候なく健在である症例を経験したのでここに報告する.
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