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文献詳細

雑誌文献

臨床外科42巻2号

1987年02月発行

文献概要

臨床報告

術後6年以上生存し続けているCholangiocellular carcinomaの1手術症例—日本における最長生存例

著者: 船木治雄1 広瀬脩二1 大田早苗1 磯本徹1 保坂茂1

所属機関: 1国立王子病院外科

ページ範囲:P.249 - P.253

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はじめに
 肝の原発性悪性腫瘍に対して,近年盛んに肝切除術が行われるようになり,hepatocellular carcinomaに対する肝切除の成績では,かなり著しい改善がみられている.しかしcholangiocellular carcinomaに対する肝切除の成績は極めてわるく,Rockwell2)の左外側区域切除後7年の生存という報告が最長生存の記録であり,日本ではKawarada6)の右3区域切除後4年1ヵ月生存という報告があるのみで,主だ5年を越えた生存例の報告はみられていない.
 われわれはcholangiocellular carcinomaに対して左外側区域切除のあと6年8ヵ月を経過して未だに全く再発の徴候なく健在である症例を経験したのでここに報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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