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カラーグラフ 乳腺疾患の外科病理・3
早期の乳癌病変—クリンギング癌
著者: 山科元章1
所属機関: 1埼玉医科大学第一病理
ページ範囲:P.280 - P.281
文献購入ページに移動 Clinging carcinomaという乳癌の早期病変が,最近Azzopardiにより提唱された.早期乳癌という概念は臨床病理学的に未だ確立されていないが,この病変は拡張した乳腺管の腺上皮表層に異型細胞がへばりつく(cling-ing)ように増殖する特徴をもち,乳管内癌(intraductalcarcinoma)に準ずる病変と考えられる.今後,早期癌のひとつの組織表現型として,病理学的にも,臨床的にも注目されるべき診断名で,ここにその典型例を供覧する.
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