icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科42巻3号

1987年03月発行

文献概要

カラーグラフ 乳腺疾患の外科病理・3

早期の乳癌病変—クリンギング癌

著者: 山科元章1

所属機関: 1埼玉医科大学第一病理

ページ範囲:P.280 - P.281

文献購入ページに移動
 Clinging carcinomaという乳癌の早期病変が,最近Azzopardiにより提唱された.早期乳癌という概念は臨床病理学的に未だ確立されていないが,この病変は拡張した乳腺管の腺上皮表層に異型細胞がへばりつく(cling-ing)ように増殖する特徴をもち,乳管内癌(intraductalcarcinoma)に準ずる病変と考えられる.今後,早期癌のひとつの組織表現型として,病理学的にも,臨床的にも注目されるべき診断名で,ここにその典型例を供覧する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?