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文献詳細

雑誌文献

臨床外科42巻3号

1987年03月発行

文献概要

特集 消化管のEmergency—穿孔・破裂

外傷性消化管破裂

著者: 北野光秀1 山本修三1 茂木正寿1 吉井宏1 内田智夫1 大友康裕1 宮加谷靖介1 早川邦弘1 須藤政彦1

所属機関: 1済生会神奈川県病院外科

ページ範囲:P.299 - P.305

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 外傷性胃破裂では胃後壁の損傷および合併する膵損傷の有無を検索する.十二指腸後腹膜破裂の診断でガストログラフィンによる十二指腸造影は有用で,術式としては,縫合すると狭窄をきたすような症例には空腸漿膜パッチ法,組織挫滅の強いfull sto-mach症例や膵損傷を合併する症例には空置的胃切除術を施行する.意識障害のある時の消化管破裂の診断は注意を要する.大腸破裂の術式は一次的修復を含め,症例に応じた手技を選択すべきであり,膵損傷を合併する時は修復部が膵液の影響を受けないような工夫が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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