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文献詳細

雑誌文献

臨床外科42巻3号

1987年03月発行

特集 消化管のEmergency—穿孔・破裂

消化管穿孔の対策—食道のInstrumental perforation

著者: 小野澤君夫1 鍋谷欣市1

所属機関: 1杏林大学医学部第2外科

ページ範囲:P.309 - P.312

文献概要

 食道のInstrumental perforationの発生部位は,頸部と胸部下部に多い.頸部皮下気腫・縦隔気腫・水気胸から,食道周囲炎・縦隔洞炎・膿胸へと進展する.
 診断には,臨床症状に加えて,頸部・胸部・腹部の単純X線撮影が重要である.皮下気腫・縦隔気腫・縦隔陰影拡大・腹腔内遊離ガスなどの所見がみられる.
 禁食・中心静脈栄養・抗生物質投与などの保存的治療に加え,頸部からの縦隔ドレナージ・胸腔ドレナージ・穿孔部縫合などの手術的治療を早期に行うのがよい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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