文献詳細
特集 消化管のEmergency—穿孔・破裂
文献概要
大腸癌穿孔の病態,対策を述べた.発生頻度は1〜7%前後で,直腸癌による穿孔が多い.これまでの成績をみると,手術死亡率は非常に高く,5年生存率は非常に低い.多くは腹膜炎を呈していたり,緊急手術が必要であり,またshock状態のものも多く,まずshock状態の改善をはかる.注腸や内視鏡検査による穿孔,術中穿孔なども起こり得る.丁寧な操作を行つて発生を予防し,術中穿孔は起こつても比較的予後は良好なので十分な切除,洗浄などを行い,癌を残さないように努める.
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