icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科42巻3号

1987年03月発行

文献概要

特集 消化管のEmergency—穿孔・破裂

新生児,乳児の消化管穿孔

著者: 大沢義弘1 岩渕眞1

所属機関: 1新潟大学医学部附属病院小児外科

ページ範囲:P.349 - P.354

文献購入ページに移動
 新生児消化管穿孔の代表的疾患は胃破裂であり,その予後は不良である.本症の成因には胃内圧の上昇因子の関与が明らかで,一部の症例では予防や予測が可能と推測される.
 早期診断,治療により治療成績の向上が期待されるが,発症から長時間経過した症例では敗血症やエンドトキシン血症に陥り今日でも救命が困難である.これに対し新生児では交換輸血が行われ効果を認める症例もあるが,今後,エンドトキシン血症例に対するより有効な治療法の開発が望まれる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?