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文献詳細

雑誌文献

臨床外科42巻3号

1987年03月発行

文献概要

臨床報告

腸間膜に発生した悪性間葉腫の1例

著者: 柴田信博1 野口貞夫1 玉井正光2 水嶋肇3

所属機関: 1西宮市立中央病院外科 2西宮市立中央病院臨床病理科 3摂南病院外科

ページ範囲:P.377 - P.380

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はじめに
 腸間膜に原発する悪性間葉性腫瘍は,まれなものであり,また組織学的にもきわめて多種類のものが報告され1,2),その生物学的態度もさまざまである.
 初回手術時すでに腸間膜に転移を認めた腸間膜原発の悪性間葉腫に対し,数回にわたる腫瘤摘出術を施行し,初回手術から4年5ヵ月目に死亡した症例を経験した.悪性間葉腫自体が,非常にまれな腫瘍であり3,4),腸間膜原発のものは,本邦報告例にはみあたらない.また,この症例は,臨床経過および腫瘍の生物学的ふるまいからみて,非常に興味がもたれたので報告し,考察を加える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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