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文献詳細

雑誌文献

臨床外科42巻4号

1987年04月発行

文献概要

特集 頸部腫瘤の臨床 診断のすすめ方

視診・触診のコツ

著者: 海野徳二1

所属機関: 1旭川医科大学耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.439 - P.449

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 頸部腫瘤の視診・触診で,「ここがこうなら,これ」というような法則は存在しない.しかし,疾患の枠を狭めることはできる.必要なことは,頸部の解剖学的区分や疾患の頻度を知り,視診・触診の技法に熟達し,次に行うべき検査や,高次医療機関や他科への紹介とかの最適方針が立てられることである.検査は侵襲の少ないものから順次行う.ある検査施行のために,それ以外の検査に影響を及ぼしたり,所見を修飾したり,治療効果を妨げるおそれのあるものは,たとえ確定診断が得られるものであつても最後になすべきである.耳鼻咽喉科診察法は,侵襲もなく,疾患の頻度からみても是非初期に行うべき検査法である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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