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文献詳細

雑誌文献

臨床外科42巻4号

1987年04月発行

文献概要

特集 頸部腫瘤の臨床 診断のすすめ方

最近の画像診断の価値—適応を中心に

著者: 宮下次廣1 惠畑欣一1

所属機関: 1日本医科大学放射線医学教室

ページ範囲:P.451 - P.459

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 頸部領域の腫瘤は触診が容易であり鑑別診断もほとんどの症例で可能である.また,生検も比較的安全に行えるため,画像検査の占める割合は腹部など深部腫瘍に比較してそれ程大きくない.今日,総合画像診断の名のもとに適応を十分検討せず多くの検査が濫用されている嫌いがある.しかし,その特徴を十分理解し適応を熟知していれば診療の質が向上するであろう.例えば,超音波断層法は占拠性病変の検出と生検に利用され,X線CTは腫瘤の局所的な拡がりの診断に有用で手術適応あるいはその方法の決定や治療効果の客観的評価と記録に役立ち,核医学検査は甲状腺腫瘍の診断,悪性リンパ腫あるいは未分化癌の全身的進展の把握に有用である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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