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文献詳細

雑誌文献

臨床外科42巻4号

1987年04月発行

文献概要

外科医の工夫

術中経肝ドレナージチューブ留置に関する工夫

著者: 三井毅1 三浦将司1 林外史英1 浅田康行1 大平政樹1 藤沢正清1

所属機関: 1福井県済生会病院外科

ページ範囲:P.527 - P.528

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はじめに
 近年の胆道系手術は,その適応疾患が拡げられると共に手術方法も複雑化している.特に肝門部における胆道再建術では,術前に黄疸の存在や低栄養状態,更に胆管炎の合併等がみられることが多く,術後の縫合不全や瘢痕狭窄化等の予防に万全の対策が求められる.この目的で,術中の経肝ドレナージチューブの挿入留置は極めて有意義とされている1)
 当科では,以前は Kelly鉗子を用いて肝内胆管ヘチューブを誘導していたが,1983年以後,骨折の固定に応用するエンダーピンを改良して,これにより肝内胆管を穿破し経肝ドレナージチューブを誘導しており,極めて安全かつ確実であるため報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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