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特集 [施設別]悪性腫瘍治療方針のプロトコール
肝臓癌治療のプロトコール—京都大学医学部第2外科
著者: 山岡義生1 小澤和恵1
所属機関: 1京都大学医学部第2外科
ページ範囲:P.850 - P.856
文献購入ページに移動はじめに
京大第2外科では,最近2年1カ月に188例の肝切除を行つたが,肝癌は102例となる(表1).肝硬変は82%に合併しているが,表のごとく,63例(62%)に2区域以上の切除を行い,肝切除のみの術後1カ月以内の死亡は1例のみと好成績を得ている.これは,術前,術中,術後と一貫したredox理論に基づく管理を行うようになつたためである.そこで,今回のプロトコールの発表にあたつても,redox理論の指標となる血中ケトン体比(KBR)の重要性を述べてから,各論を詳述する.一方,成績を述べるにはまだ観察期間が短いので次回にゆずる.
京大第2外科では,最近2年1カ月に188例の肝切除を行つたが,肝癌は102例となる(表1).肝硬変は82%に合併しているが,表のごとく,63例(62%)に2区域以上の切除を行い,肝切除のみの術後1カ月以内の死亡は1例のみと好成績を得ている.これは,術前,術中,術後と一貫したredox理論に基づく管理を行うようになつたためである.そこで,今回のプロトコールの発表にあたつても,redox理論の指標となる血中ケトン体比(KBR)の重要性を述べてから,各論を詳述する.一方,成績を述べるにはまだ観察期間が短いので次回にゆずる.
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