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文献詳細

雑誌文献

臨床外科42巻6号

1987年05月発行

特集 [施設別]悪性腫瘍治療方針のプロトコール

乳癌治療のプロトコール—慶應義塾大学医学部外科

著者: 藤原潔1 榎本耕治1 阿部令彦1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部外科

ページ範囲:P.974 - P.981

文献概要

はじめに
 乳癌がsystemicな疾患であるという考えは徐々に受けいれられつつある,一方早期乳癌は手術のみでも良好な予後が得られるため乳癌も早期では局所の疾患であるという考えもある.このように乳癌がどの時点で局所の病変からsystemicな病変になるか見極めることが難しくまた有効な抗癌剤でも完全寛解を得る頻度は少ない. また確実に有効な抗癌剤が得られていないので現在でも初発乳癌には手術がfirst choiceでありこれに補助療法として,薬物療法が併用されている.
 再発乳癌では全身的疾患とみなされ,薬物療法が治療の中心をなしている.従つて初発乳癌と再発乳癌にわけて治療法に言及する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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