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文献詳細

雑誌文献

臨床外科42巻7号

1987年06月発行

特集 外科医の触診

腟内診のポイントとコツ

著者: 滝沢憲1

所属機関: 1東京女子医科大学産婦人科

ページ範囲:P.1091 - P.1096

文献概要

 腟内診は唐突にできるものではない.患者の話を十分に聞き,腟内診の必要性について医師・患者双方が認識し,腟内診によつて何を診断しようとするか明確な目的意識を持つことが極めて重要である.これにより患者の協力を得て,診察し易い体位(砕石位)をとり,外陰部,下腹部の視・触診,腟鏡診を経て腟内診を行いうる.腟内診の前に要すれば妊娠反応で妊娠しているか否か調べ,また,白血球数や腹膜刺激症状から急性感染症の有無を調べ,さらに直腸診でダグラス窩の異常の有無を検討しておくことは有意義である.超音波電子スキャンで骨盤内腫瘍の存在,臓器別,良悪性診断は腟内診と同等以上に可能なので,腟内診を無理強いしない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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