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文献概要
臨床研究
下肢血行再建におけるin-situ saphenous vein bypassの経験
著者: 桜井恒久1 仲田幸文1
所属機関: 1愛知県立尾張病院血管外科
ページ範囲:P.1113 - P.1118
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大伏在静脈を一部分のみ遊離することによつてby-pass graftとして用いる,いわゆるin-situ saphenousvein bypass(以下in-situ bypassと略)には多くの利点があることは従来より報告されている.しかし,本邦においては未だこの術式は一般的なものとなつておらず,その報告も少ない.われわれは下肢の血行再建においては,最近このin-situ bypassをその術式の第一選択としており,今回はその手術手技の概要および臨床経験とともに手術手技上の問題点の要点につき考察を加える.
大伏在静脈を一部分のみ遊離することによつてby-pass graftとして用いる,いわゆるin-situ saphenousvein bypass(以下in-situ bypassと略)には多くの利点があることは従来より報告されている.しかし,本邦においては未だこの術式は一般的なものとなつておらず,その報告も少ない.われわれは下肢の血行再建においては,最近このin-situ bypassをその術式の第一選択としており,今回はその手術手技の概要および臨床経験とともに手術手技上の問題点の要点につき考察を加える.
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