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文献詳細

雑誌文献

臨床外科42巻8号

1987年07月発行

特集 いわゆる消化器早期癌の術後再発—その実態と対策

小肝癌の治療方針と術後再発—実態と対策

著者: 森敬一郎1 牧淳彦1 山岡義生1 小林展章1 嶌原康行1 安田和弘1 熊田馨1 小澤和恵1

所属機関: 1京都大学医学部第2外科

ページ範囲:P.1195 - P.1200

文献概要

 肝臓には,消化管における粘膜筋板に対応する限界板がないため,早期肝癌という概念は存在しない.したがつて,小肝癌,細小肝癌といえども再発の危険性は大きく,初回治療が重要である.治療の原則は,肝予備力を的確に評価しながら広範囲肝切除を行う絶対治癒切除である.肝内再発に対しては全肝TAEの反復が有効であるが,今後は,再発を来さないよう予防的TAEの検討,肝癌に対するadjuvant chemotherapy,immunotherapyの検討も行われるべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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